ソフトウェアセミナー:FreeFem++による有限要素プログラミング -上級編-

ソフトウェアセミナー『FreeFem++による有限要素プログラミング -上級編-』を開催致します。

☆日程
2016年6月4日(土) 13:30-17:30、5日(日) 10:00-16:00

☆会場
早稲田大学 西早稲田キャンパス 62W号館 1階 大会議室
東京都新宿区大久保3-4-1
地下鉄東京メトロ副都心線西早稲田駅下車出口3(キャンパス直結), アクセス

☆講師
鈴木 厚氏(大阪大学 サイバーメディアセンター 招聘准教授、元 パリ第6大学リオンス研究所 研究員)

☆概要
FreeFem++はパリ第六(ピエールマリーキュリー)大学のJ.L.Lions 研究所のF. Hecht教授らによる有限要素法ソフトウェアパッケージです.弱形式の離散化プロセスを専用のスクリプト言語とデータ構造で非常に簡単に記述することができます.もともとは数値計算の教育を目的として作られましたが,並列計算や3次元要素を扱う機能を拡張し,有限要素法によるシミュレーションのプロトタイプ実行を実現する非常に優れたソフトウェアになっています.

FreeFem++にはその機能を説明するマニュアルと種々の数理モデルを解くための数多くのスクリプトが含まれています.本セミナーでは,その例題の中から,並列計算を実現する領域分割法のアルゴリズムである,Schwarz法,部分構造反復法とそのMPI並列プロセスの記述法を解説します.

3次元問題の有限要素計算では領域の四面体分割と大規模連立一次方程式の効率的なソルバーが必要です.FreeFem++ではダイナミックローディング機能により外部プログラムに接続することができます.既存の拡張ルーチンの利用法と,新規の拡張の例として,線形ソルバーを取り込むための方法を説明します.

☆URL
(中級編講演資料) http://www.ljll.math.upmc.fr/~suzukia/FreeFempp-tutorial-JSIAM2016
(FreeFem++) http://www.freefem.org/ff++/

☆プログラム
6月4日(土曜)
13:30 – 17:30 FreeFem++によるSchwarz法と部分構造反復法の記述方法とMPIによる並列計算

6月5日(日曜)
10:00 – 12:00 重なりのない領域分割法の粗空間と前処理法 - FETI法とBDD法
13:30 – 16:00 FreeFem++による3次元計算 -ダイナミックローディング機能 による四面体メッシュ生成と線形ソルバーの追加

☆参加登録
参加費は無料で、日本応用数理学会員以外でもご参加いただけます。
参加される方は 参加登録フォーム より事前に参加登録をお願い致します。